日本の場合
「教えてもらう」教育が
骨の髄までしみ込んでいる
のでしょうか?
マンツーマンの「教え」や
一から手取り足取り「教えてもらう」ことが
一番中身の濃い学びだ
という おかしな価値観
であふれています。
もちろん
一人ひとりをよく見て
その子に合った指導をすることは当然ですが
口を開けて待っている
そんな姿勢の子に
手取り足取りだけをしていたら
いつまでも・・
というか最後の最後まで
「手取り足取り」で教えるしかなくなります。
そして
そうやって教えてもらった子が
早く理解するかと言えば
全く逆。
・伸びが遅い ・定着がわるい その上 ・伸びしろがない んです。
![](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2021/09/desperate-2040598_640.jpg)
なのに、世のお母さんたちは
なぜ
「手取り足取り」教えてもらう塾を
あんなに有難がるのでしょう?
あれは
多くの場合、単に人件費の問題。
人件費がかかっているので
「高級そう」に見えるし
実際
お値段も「高級」なのです。
中には
「ドラゴン桜」の桜木先生のような
本物のプロがいますが
その人たちこそ
全部を「手取り足取り」なんて
絶対にしません。
ゆくゆくは一人で勉強できる子に 仕上げていきます。
![](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2021/09/job_juku_koushi.png)
難関大学の学生さんは
そのネームバリューで
塾講師として割のいいアルバイトをする人もよくいますね。
彼らはバイトの時間単価が
すごくいい。
塾講バイトの彼らなら
よくわかると思いまが
「この子、どこから手をつけていいのか分からない」
状態のお子さんを指導することもあります。
![ともこさん](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2021/08/in100946318608125220341-e1629892083960.png)
これだけ払ったのだから、何とかして!テストで結果だして!
![はむちゃん](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2022/12/animal_character_hamster_kurushii-e1670953871733.png)
うわべだけ応急処置しても
点数は対して伸びないし
それからも「大変なの」が続くんだハム・・
![](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2021/09/help-3049553_1280-1024x723.jpg)
塾講バイト戦士は
目の前の(それも真面目で素直な子が多い)
生徒さんをなんとかしたい思いで
いっぱい
しかし
親の「結果」プレッシャーのため
根本的な手の入れ方ができません。
とりあえず
目先の点を拾うために
少しでも生徒に自信をつけてもらうために
どうしても
表層的な点取りテクニックだけを
伝えます。
大した点も増えませんがね。一時的だったり。
それしかできないのです。
でもそれじゃあ
焼け石に水みたいなもんです。
「教えないこと」=「自学自習(自分で学びとり、自分で習熟する)」
の大切さを再確認させられるのが
この「受験必要論」です。
「受験必要論」より
一部抜粋します。
「学校の先生も予備校講師も、教えすぎる」
木村:成績が伸びるメカニズム的なものを、もっと言うていったほうがええんやろな。
最強なのは・・・最強かどうかわかんないけど、公文式ってあるでしょ。
あれ、いいシステムやなと林:実は僕、公文式で数学を仕上げたんですよ。自分自身が。
高校まで全部さっさと先に終われたんで。木村:あれ、座席におるおばちゃんが「ここまでできたんだ。じゃあ次これ、次これ」といってプリントくれるんですよね。
林:あまり
教えてくれないんですよ。木村:そう、教えてくれない。
林:あれ、すごくいいですよ。
出典:受験必要論 人生の基礎は受験で作り得る 林修
自分で考えるしかなくなるんで。
![まこと](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2022/12/in100946318612114202319-e1670953319560.png)
座席のおばちゃん
プリント渡してるだけじゃん!
いや、違うて・・・
![はかせ](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2022/12/in100946318612114202313-e1670953944395.png)
わからないことを
ただ「教える」のは楽なんだよ。
最小限のヒントで
「自分で気付かせる」
「自分で分からせる」方が
ずっと大変なんだ。
“ものわかりの速さ”は
個人別だから
そういう意味で
個別対応しなくてはならないから
余計大変でもあるんだよ。
木村:僕、今一番困るのが
日本中の先生が授業見学にいらっしゃるんです。
でも、僕の授業、公文式と同じシステムなんで、最初にプリント配って「解けたら、前にトランスレーションとりにきて」と。
で、取りに来た生徒は、次のプリントをもらえるんです。
で、「次にこれやって」と。だって、普通に考えて、プリントに書いた程度の英文を たかだか3分か4分で読まれへんかったら、英字新聞も読めないんで。
これやと50時間授業時間があったら、3つも4つも読めるんですよ。
こういうのを多読って言うんです。でも、それを先生が余計なことを、上から訳しながら一緒に読むから
出典:受験必要論 人生の基礎は受験で作り得る 林修
数が減るんですよ。
たまに生徒たちから「ホンマ、灘の先生って楽ですね」と言われる。
「去年までは結構頑張ってたから今年はいいねん、高3やから」と言ってますけど。
でも、そうするほうが
生徒の力がつくんですわ。
つまり一斉授業が
いかに効率が悪いかという話です。
そんなことするより
もっともっと(自分に合った内容で)
演習量を増やしたほうが
力がつくんですね。
![はむちゃん](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2022/12/Web-キャプチャ_14-12-2022_18932_hirunebiog.com_-e1671009141769.jpeg)
それぞれの人によって
できるスピードは違う!
「時間のムダがでる」という
一斉授業のデメリットはどうしてもあるハムなあ・・・
林:教える側に自信がないと
とにかくおしゃべりになりますから。木村:そうですね。
ほんま、そうやなあ。林:自信があると、黙って
「どうする? 考えてごらん」といってニヤニヤしてる(苦笑)木村:まさにそうです。
林:でも、
答えしか言わない授業って、結構良い授業だったりするんですよ。木村:教員がヒントを与えたりとか、そういうのは必要だと思うんですけど、
受験必要論 人生の基礎は受験で作り得る 林修
生徒に手取り足取り教えるというか、そういうのが日本では、少なくとも英語ではトラディショナルな、いい授業と言われてきたんです。
「全部訳しましょう。上から全部読みましょう」と。
そうすると、生徒らが自分で解決する余地が残らないんですよ。
英語、国語は
「大量に」読んたり読んだりしないと
実力がつかないのです。
同様に
数学も実際に、自分で考えて解いた「量」がないと
できるようにならない教科です。
![](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2021/10/schoo_ondoku.png)
![](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2021/10/book_sakubun_kodomo_girl.png)
この三教科は「技能教科」とよばれ、技術(スキル)を練習してつけていくものなんですね。
自転車やスイミング、ピアノや将棋、などとある意味同じところがあります。
だから
「教えてもらうのを聞いてるだけじゃ、上達しない」のです。
![](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2021/09/girls-1284419_1280-1024x682.jpg)
![](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2021/09/piano-78492_1280-1024x719.jpg)
![](https://hirunebiog.com/wp-content/uploads/2021/09/people-3305707_1280-1024x682.jpg)
教えすぎず
その子が自分で試行錯誤できる「余白」を
あえて残しつつ
自分でスキルアップできるサイクルを
まわせるような仕組み・指導が
結局その子まわ
きく伸ばすことができるんですね。
家庭学習においても
「教えすぎず」
子どもに
「考えさせる余地を残す」
ことはととても大事なことですね。
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