コミックは
宗教、文学、数学、政治、戦争、と
いろんな切り口で「日本史」に触れることができます。
それぞれの漫画は
読む人を選ぶかもしれないけど
ハマったら「日本史」にもちょっと強くなる
(その時代だけは)・・・
かもしれない(弱気)漫画の紹介です。
この手の漫画は
それこそ星の数ほどありますし、
ドラマ化されているものも多いですね。
私は、いつでもサクッと開ける漫画
(紙、電子ともに)がとても好きです
「阿吽」 平安初期 好き度★★
比叡山の最澄×密教の空海
この時代は(ってか時代をさかのぼる程)
政治権力と宗教が
いっしょくたになっていました。
わたしはちょっと、この絵が苦手かな。
でも改めて
宗教と 政治・権力について
知ることができました
エグイです
「うた恋」 平安 好き度★★★★★
平安の歌人 藤原定家がナビゲーター
百人一首を読んだ
有名な歌人たちの生活を
現代風なセンスで書き上げた。
この作家さんの才能はいかばかりか・・・。
なぜかこれ以外の作品を
発表されていないようです。
ああ、この人の作品が
もっとみたいいいいい!
この作家(杉田圭)ググっても
これ以外の作品が出てこないんです。
こんな
すごいセンスあるのに。。。
平安古典を教科書に乗せるなら
副読本として
学校で「うた恋」配布しろやあ!
って思いますね。
「天地明察」 江戸前期 好き度★★★★
小説「天地明察」をコミック化したもの。
囲碁棋士である渋川春海は
数学の才能を持ち
その才能と努力で
日本初の「国産暦」を
つくることに成功した人物。
囲碁×数学×天文学
厚い権力の壁と戦う春海が
最後に勝つのが泣ける。
それにしても
江戸時代の日本の数学って
すごかったんですね。
当時の数学の天才・関孝和も出てきます。
あの当時の日本の文化レベルは
世界トップレベルたったって話もあります。
茶店の女の子が
暇なときに本を読んでるんですから
識字率も相当高かった、とか。
「つらつらわらじ」 江戸中期 好き度★★★★
江戸時代参勤交代ってよく聞くけど、
これは
内側からみた「参勤交代」のはなし
このモデルは
備前岡山 第五代藩主の池田治政
行列のお供に加わることになった
若き家老の和泉
そして
幕府の若い御庭番(隠密)として
潜入した九太郎
高級官僚と知事(とは違うけど)
のような、アッパーな役人同士
彼らそれぞれの視点で
熊田治隆という殿様と接し
それぞれの思惑の中で
お行列は進みます。
最後は泣ける。
身分のある青年たちが
「殿」の魅力と力量に魅せられて
成長して行くのがいい。
「茶箱広重」 江戸末期~明治 好き度★★
浮世絵で江戸の世を席巻した
歌川広重
その「二代目広重」のはなし
絵がすごい。
どんだけ時代考証してんだ・・・・・。
「先生と僕」 明治 好き度★★★★
夏目漱石愛が
あふれすぎている作家さん
の手による漫画
この作家さん
漱石に関するものなら
貪欲になんでも知ってんのに
それ以外はつーんと
スルーする徹底さ。
漱石の周りにいた
正岡子規、中村是公、高浜虚子、寺田虎彦、鈴木三重吉、
そして芥川龍之介などキラ星のような面々がでてきます。
漱石が実際に小説を書いていた時期は
たった10年間くらいだったそう。
漱石とその周辺のひとたちとを
ぐっと身近に感じることができる漫画です。
「紅にほふ」 大正末期 好き度★★★
昭和恐慌の時代
満州にわたって敗戦後引き上げて
戦後を生きたお茶屋の女性のはなし
モデルは作家の祖母だということです。
満州引き上げのお話はたくさんあるけど
この漫画はとっつきやすいのでお勧め。

「読みなさい」っていわれると、かえって読みたくなくなるのは
何でだハム?

何にも言わずに
家の中に歴史マンガがころがってる
のがいいわねー

いい本は(中古でもいいから)
やはり購入して
【いつでも手に取れる】環境が
大事ね
我が子を《日本史ぎらい》にさせないために「小さいうちから家庭で買っておくモノ」とは⁈(←記事タイトルのまま)も、もちろん
歴史マンガが
刺さる子もいれば
刺さらない子もいるでしょう。
でもね
このくらいの本をそろえるコストは
安い教育投資です。
「刺さらなくて結構」
ぐらいの軽い気持ちで
お家に歴史コミックを
そろえたらいいなと思います。
コメント