外国人との交流教育

【ホームステイ】中2の春休み アメリカへの一人旅 

外国人との交流
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くそ腹の立つ我が子(14)を言いくるめ
一人でアメリカへ行かせました。

毎年のように我が家はホストファミリーとして留学生を受け入れて来たおかげで

私は 米国の同世代のママと面識ができました

その一人、ナターシャ(仮)のママに
うちの (当時中2病発症中) 子を
春休み中 ホームステイさせてもらうことにしました

当時はボカロ全盛期 
「自然の敵P」ってなんだよ?

無理やり押し出した ホームステイ

中2の春休み 二週間。
この時点で彼女の英語力・・・かなりビミョウ

小学生時代から英語のプリントをやっていたこともあり
すでに高校の単元までは進んではいるものの
如何いかんせんメンタルが…できていない。

2歳年上の「お姉ちゃん」はアクティブで
中3の卒業式の次の日からアメリカへ
一人で行った経験がありました
緊張でふるえながらもアメリカの友人に会いたいがために

脳みそが「筋肉」で出来ている妹
古い洋楽が好きな、どこか浮世離れしている姉

中2を、なんだかんだと言いくるめ
お姉ちゃんからの後押しもあり
飛行場まで連れて行きました(強引)

なつかしい2014年
ちょうど「アナ雪」の日本上映が
始まるか始まらないかの頃です

飛行機の座席でそれを見たとか言ってました

「デルタの人が、なんかガベージ、ガベージ、言うとった。」
  (初めての国際便に乗った 中2の感想)

ゴミを集めて回る、女優みたいにキレイなCA

📔 下の子の「アメリカ絵日記」より

デルタの飛行機に乗った。ひとりになった。
「Hi! I am Maria. 
What's your name? 」と
デルタの人が声をかけてきた。

「アイム、ノエ!」と言った。
すると「Oh~!ノエル!」
「ル」要らんし・・・。

デルタの人が「私このへんにいるから
用があれば声かけてね!」
・・・みたいなことを早口の英語で言って
その後はずっとほったかされとった。


座席のビデオにディズニーの新作
「アナと雪の女王」があった!
見たかったからラッキー。
日本語に切り替えてみた。

♪♪「‥少しも寒くないわ」
・・・私のココロは氷河期なんですけど。

ずっといろんなビデオ見たり、
寝てたりしたら  シアトルについた。

当時、中2の子は 
学校の勉強は全くしない家では寝てばかり
部活の陸上をしに 学校へ行ってる

そんなタワケた子です

わたしが 叱っても 怒っても
どう にもなりませんでした。

口にする言葉は「ばか」と「しね」。
私の教育、いったい何を間違えたのか、だれか教えて

心底、頭にきていた私は
ショック療法で、あの子の性根を叩き直したくて

なんとかうまいこと言って
ひとりでアメリカへ行かせることにしたんです

アメリカへの入国審査で泣く

中学生なのに・・・やさしくしてくれん・・

入国審査で
イイ感じにボコられていたようです

通訳の美形中国人(男)に感動しながらも、汗と涙にまみれて上手くしゃべれない中2

生まれて初めて
両親や たよりの「姉ちゃん」の保護から離れ
自分だけで対応せざるを得ない状況。

こういう体験を、させたかったのです!

依存度が高く
一人で ものごとを判断する経験が
ほとんど なかった子なので 
(その上、不遜で短絡的で 幼稚)

多少の怖い思いをさせたかった!
なので泣いてたことを知ってざまあみろと正直思った

アメリカでの家庭生活

始めはまったく聞き取れなかった英語が
日に日に 分かるようになり
最後には
「全部英語わかった」と言うほどに。
※明らかに誇張表現

(๑• ̀д•́ )✧ドヤッ

ステイ先の高校生と小学生と
いっしょに 宿題をする。

森やレイクへの探検 (アウトドアな一家)

家族は、みな職場や学校へ出はらい
犬との二人きりのお留守番 (犬とケンカもする)

村の小さなオバちゃんの雑貨やさんで
自分用おみやげに買った夏の半そで
日本円にして8,000円!やめれー

///(˙◁˙)パパパパァ///

バカな子ほど、心配でいとおしく
また腹立たしく

私も親として本当に未熟だったと
今更ながら、思い返します

子育てに一生懸命でした

その子の特質もかえりみず
自分の思う「いい子」に したかったんですよね

小さな島の学校

黄色いスクールバスはオンボロだった

シアトルからフェリーにのってついた
小さな田舎の島

深い森と湖
お店といえば、町には雑貨屋さんが一件だけ
そんな何もない田舎町

この島の子どもたちは
ここはつまんない土地だから大きくなったら島を出る!」って言うのだそうです

日本語の授業を取っている子は、コミックやゲーム好きが多い
シアトルには「サクラコン」という大型アニメイベントがある。

でも
日本から初めてアメリカに来た
井の中の蛙【中2病】から見れば

すっごいスケールの大きな大自然!!やばい
リスとかシカとか走り回っとる
おまけに15分フェリーに乗れば
すぐ「大都会」シアトルに行けるじゃん

シアトルが大都会に見えたんだね

こんな魅力的な土地
スゴイじゃん
と地元の子たちにそう言ったそうです
本当に英語で言えたんだろうか?

外からじゃないと見えないことが
あるんですよね

マーク(大学教員)パパが作る朝食

あれだけ「外人怖い」と言っていた中二が

よそのお父さんに向かって
マークと言っている!

すげえ・・・

これが その「絵日記」 
食べたもの、行ったところ、など書いてありました
(字も文も幼稚だ・・)
なぜこんなことを彼女はしたのか?
それは、うちに来た「最初の留学生」が 楽しそうに毎日
日記をつけていたのを見ていたからです

逃げようのない環境に追い込まれて

くそ腹の立つ【中二病】を
なんとか言いくるめ
初めて一人で 考え行動させるために

このような荒療治が必要でした

その結果

中二病は治った訳ではなく
なにかしら「成長」したということもなく

あれからも
いつもと変わらぬ
「中二病」のままでした・・・

でも
よくわからないのですが

なにか目に見えないもの
価値ある何か
このときにあったような気がします

おねえちゃんが死んだ夢をみた

アメリカに来て一週間後
すごくリアルな夢を見て泣きながら目がさめたといいます

あまりのリアルさに怖くなり
SNSで家に連絡してきました
「おねえちゃん、死んでない?大丈夫?」


ことの真偽はわかりませんが
「死ぬ夢」は根切りの象徴とも聞きます

心の深いところで 
頼っていた依存していたもの
から

それを「根こそぎ掘り抜き
自立していく時の象徴らしいのです

初めて、おねえちゃんの背中から離れ
泣きながらでも一人で対処した経験が
その夢を見させたのでしょうか

なんだかとても
印象深いはなしでした

ついでに
親の「ありがたさ」も
分かってほしかったんですけどねえ(´▽`)

帰国してから

「ねえ、結局どうだった?海外に行って」

「世界は ○○(住んでいる場所)だけじゃない ってわかった!」

即答で 元気よく答えが返ってきた。。
中2で、このていどの感想かよ((´;ω;`))


こんな過疎かそってるウチの町や学校が
世界の全体だとは もちろん思ってなかったでしょうけど

でも
彼女は、その肌で 否応いやおうなく「別世界」に触れ
強烈な実感として視野を広げたのだと思います。

そしてしばらくは
新鮮な「目」と「こころ」で
自分の学校や人、日常の生活を見直したはずです。

まだ人間が固まり切っていないこの時期の
海外ホームスティは

お金では買えない価値があったように思います。


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